彼女とはおよそ半年まえ、私が山中のハイウェイを車で走っているとき、エンストをおこした車の傍に困惑顔で立っているのを見つけて、声をかけたのが知り合うきっかけでした。
わりと大柄で、秋物の薄いコートの下から、胸がもりあがり、また腰も豊かにはりだしていました。
「どうしました」「エンジンをかけても、かからないの」「それはお困りですね。
よかったら、みてあげましょうか」彼女はちらとこちらをうかかうように見ました。
こんな人気のない山の中で、うっかり変な相手だったらという不安がその顔にありありと浮かんでいます。
けれどもすぐに、表情が柔らかになり、「お願いしょうかしら。
もうじき日も落ちるし、こんなところでいつまでも立ち往生はしたくないわ」どうやら僕は彼女のお眼鏡にかなったようです。
彼女が車からおりてきました。
思っていた通り、背丈は僕とあまりかわり変りません。
大柄ですが体は締まっていて、何かスポーツでもやっているような雰囲気がありました。
運転席に座った僕は、しばらくキーを回したりしていましたが、それがうんともすんとも言わないのを確かめて、「バッテリーがあがっているみたいですよ」「え、ほんと。
困ったな」「だいじょうぶ。
ブースターをもってるから、僕の車から充電すればいい」「まあ、助かるわ」すぐに両方のボンネットを開いて二つのバーテリーにブースターケーブルをつなぎました。
こちらのエンジンをかけると、同時に彼女の車のエンジンもかかり、彼女が手を叩いて歓びました。
「ありがとう」僕がブースたターをはずしてさっさと車に乗り込もうとすると、彼女が、「何かお礼をしたいわ。
よかったら私の家にきて」「気をつかわなくていいですよ」「いいから」こちらが断れば断わるほど、彼女も意地になって誘うのでした。
結局僕は彼女の家に行くことにしました。
ハイウェイを下り、山の麓に出るとそのまま街中まで30分ほど走ったところに彼女のマンションがありました。
「さ、あがって」てっきり既婚者と思い込んでいた僕ですが、マンション3階にある部屋には誰もいなくて、彼女の口から、「ひとりだから、気楽にしてちょうだい」と聞いて、僕も肩の力がぬけました。
聞けば彼女は高校の体育の教師で、余技としてやっているバレーボールの試合に出たその帰りに車が止まってしまったとか。
「あなたが通りかからなかったら、私まだあの山の中で途方にくれていたと思うわ」「ほかにもきっと、だれかが助けてくけましたよ」「だれでもいいとはかぎらない。
あなただからよかったのよ」そんな暗示的なことを言いながら、彼女がこちらに身をよせてきました。
そこは和室で、二人をさまたげるものは座椅子ぐらいのものでした。
キスをかわした時僕は、山中で彼女をはじめてみたときに、こうなることはすでに予感していました。
彼女のもりあがった乳房が僕の胸板におしつけられました。
それは弾力のあるボールのように弾みました。
部屋の明るい照明の下で見ると彼女は、とても魅力的で、歳をへるにつれて素敵に成熟してきたことがみてとれました。
僕は彼女のブラウスのホックを一つ一つはずしにかかりました。
ブラジャーをとると、張りのある肌があらわれ、小豆色の乳首がもりあがった乳房の上にぽつんと突きだしています。
次に脱がせたスリップの下から、光沢のある下着に包まれた下腹部があらわれました。
刺繍とか賑々しいフリルなど何もないかわりに、腰骨のあたりまで切り込んだ短い布地が、辛うじて下腹部を覆っていました。
私がその下着の上から手をあて、静かに下に滑らせていくと、彼女が太腿をすりよせるようにして身もだえしました。
布地を通して柔らかな感触が指先に伝わってきます。
そこはすでに湿り気を帯び出していて、なおも刺激すると彼女が荒い息を吐いて僕の腕にしがみついてきました。
僕が彼女の下着に手かけ、ゆっくりとそれを膝までおろし、さら足首にまでおろしたのはそれからまもなくのことでした。
黒々とした体毛にとりまかれたVゾーンの窪みに、僕は目を奪われました。
中央に陰部から伸びるすじがくっきりとはしっています。
僕はこみあげてくるものにかりたてられて、彼女の逞しいまでに太くしまった太腿を、大きく左右にひろげていました。
陰毛がからみつく皮膚と皮膚にはさまれた襞がぱっくりと開き、裂け目が僕の目に生々しく迫りました。
そこから、白濁した体液がとろりと滴り落ちるのが見えました。
太腿のあいだに頭を割り込ませた僕は、舌の先でその場所を愛撫すると、彼女は吐息とともにあえぎだし、大きく全身を波打たせました。
僕の肉が鋼のように硬直して下腹部にふとぶとと屹立しました。
僕が彼女の上からそれを突き入れようとした時、彼女が一度確かめるように掌でそれを握りしめました。
そして僕はそれを、彼女の奥深くに突き入れました。